2026年、IT導入補助金は「デジタル化・AI導入補助金」に変わりました

2026年8月19日 投稿者:eriko IT活用

システム導入の費用に使える補助金として知られていたIT導入補助金は、2026年から名称が変わり、デジタル化・AI導入補助金になりました。

検索しても古い情報が出てくることが多いので、2026年時点の内容を整理しておきます。

※この記事の情報は2026年8月18日時点のものです。最新の内容は公式サイトでご確認ください。

どんな制度か

中小企業・小規模事業者が、業務のデジタル化やAI導入によって人手不足の解消や生産性の向上を図るとき、その費用の一部を国が補助する制度です。

対象になるのは、主にソフトウェアの購入費とクラウドの利用料です。クラウドは最大2年分まで対象になります。

これに加えて、次のような費用もオプションとして対象になります。

  • 機能拡張、データ連携ツール、セキュリティ関連の費用
  • 導入・活用コンサルティング
  • 導入設定、研修
  • 保守サポート

導入して終わりではなく、設定や研修まで含められるのがこの制度の特徴です。

5つの申請枠

2026年度は、目的に応じて5つの枠があります。

主な用途
通常枠業務のデジタル化全般
インボイス枠(インボイス対応類型)インボイス制度に対応する会計・受発注・決済ソフト
インボイス枠(電子取引類型)取引先も含めた電子取引の導入
セキュリティ対策推進枠セキュリティ対策のサービス導入
複数者連携デジタル化・AI導入枠複数の事業者が連携して取り組む場合

業務システムの導入で使われることが多いのは通常枠です。

通常枠の金額

補助される金額は、対象となる業務プロセスの数によって変わります。

補助額
1プロセス以上5万円以上 〜 150万円未満
4プロセス以上150万円 〜 450万円以下

補助率は1/2以内、または2/3以内です。最低賃金未満で雇用している従業員が全従業員の30%以上を占める場合は、2/3以内が適用されます。

たとえば200万円のシステムを導入して補助率1/2が適用されれば、100万円が補助される計算になります。

スケジュール

締切は年に何回か設定されていて、回次ごとに区切られています。2026年8月時点で公表されているのは4次締切までです。

  • 4次締切: 2026年8月25日(火) 17:00
  • 交付決定: 2026年10月7日(水)(予定)
  • 事業実施期間: 交付決定〜2027年3月31日(水) 17:00
  • 実績報告期限: 2027年3月31日(水) 17:00

5次以降は随時公表されるため、間に合わなかった場合も次の回を待てます。 ただし年度末が事業の期限になるので、遅い回次ほど導入期間が短くなる点は注意が必要です。

申請する前に知っておきたい3つのこと

① どのツールでも対象になるわけではありません

事前に登録されたIT導入支援事業者が提供する、登録済みのツールでなければ対象外です。「補助金を使いたい」と考えたら、まずそのツールが登録されているかを確認してください。

② 申請は、支援事業者と一緒に行います

自社だけで完結する手続きではありません。導入するツールの事業者と組んで申請する形になります。

③ 交付決定より前に発注すると対象外になります

「先に契約して、あとから申請する」ということはできません。必ず交付決定を待ってから契約・発注してください。ここを間違えると補助を受けられなくなります。

補助金ありきで決めないほうがいい

最後に、実務的な話を書いておきます。

補助金があると、つい予算の上限まで使いたくなります。ですが、必要のない機能まで含めて大きく作ると、補助が出ても自己負担額は増えますし、運用の負担も増えます。

必要なものを決めてから、それが補助の対象になるかを確認する。 この順番のほうが、結果的に無駄がありません。補助金は費用を軽くする手段であって、導入の目的ではないためです。


制度の詳細・最新情報はデジタル化・AI導入補助金 公式サイトをご確認ください。

どこから手をつければいいか分からない、という段階でのご相談も承っています。

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